30代40代の女性の今着たいスタイル、頑張りすぎない、大人のおしゃれをスタイリストとしてご提案しています。
まずは、レディースファッションの旬を知ることがスタートです。
このコラムでは店頭をチェックして、どんなアイテムや色が展開されているかをレポートします。
4月に入りました。各ショップの店頭は、春から初夏へのタームに打出しを切り替えてきました。
キャリア向けブランドとして人気の「セオリー」や「Mプルミエ」「アンタイトル」を見ると、打ち出しのメインはスーツです。
3月末まではスプリングコートのニーズが強いのですが、気温上昇に伴ってこの時期に展開が減ってきます。
これに代わってメインで出ているのがスーツです。 ジャケットとセットアップになるボトムはパンツが多いようです。
この春のスーツの色は、紺ベースが主流です。インナーには白、もしくは白ベースのストライプなどが圧倒的に多く見られます。 昨年秋冬のシーズンでは、ベースの色はグレーでした。スーツセットアップもグレー色での提案が非常に多かったのですが、 今年の春夏シーズンは紺に変更です。
セオリー、Mプルミエ、アンタイトルは紺のセットアップを、 ナチュラルビューティー、インディヴィではグレーのセットアップが見られました。
また、スーツセットアップとともに、きれい目なワンピースも多く展開されています。
光沢感、落ち感のあるシンプルな無地のワンピースもありますが、今年は断然レース地のワンピースがトレンドです。 総レースのワンピースや袖だけレース地を部分使いするなど、フェミニンなワンピースが多く提案されています。 刺しゅうを施したものも展開されています。レースや刺しゅうなど、一工夫された、手作業をした素材が、どのショップでも 本当に多く見られ、数年間のトレンドキーワードであった「ミニマル、シンプル」から、 「フェミニン、装飾性」へとトレンドが移行していくのを見ることができます。
レースとは、糸を透し模様にしたり、撚(よ)り合わせたものを総称したものです。 布やチュールなどに透かし模様の刺繍を施したもの、そのままのものや、 穴のあいたもの、下生地部分が溶解されて刺繍糸だけが残ったものがあり、また、かぎ針で編んだものなど多種あります。
バテンレース(画像)をレース地に重ねて合わせたものなど、凹凸感がある素材を用いたワンピースやスカートも見られます。 エレガントで女性らしい雰囲気です。